アメリカ大陸の王者とアジアの王者の意外な関係
もう映画の主役じゃない!?子どもの頃あこがれたティラノサウルス
恐竜と言えば、ティラノサウルス。
そんな時代はもう終わるかもしれません。
なぜなら
アジアで
大きな大きな
化石発見が立て続いているからです。
新発見の相次ぐゴビ砂漠、そこに現れた新主役:タルボサウルス
今、化石発掘で熱い場所。
それは
ゴビ砂漠です。
恐竜ハンター、小林快次先生も
デイノケイルスを発掘されていましたね。
なぜそんなに熱いのか!?
詳しくは下の記事に紹介していますが
結論として
「全身骨格がとれる
可能性が
非常に高い」
からなんです。
事実、
ゴビ砂漠からは
タルボサウルスの全身骨格に加えて
肉食恐竜ではとてもめずらしい、
その子供の化石まで
発掘されているんです。
論文が伝える、次世代のティラノサウルス:タルボサウルス
さて今回は、
2022年に発表された論文から
タルボサウルスが
いかに
次世代の人気者になるかを見ていきましょう。
頭の成長過程は、まるで同じ
タイトルを
『モンゴルの獣脚類、
タルボサウルス・バタールの
前頭骨の相対的成長』
と言うんですが、
そんなことはどうでもいいでしょう(笑)
結論、
「タルボサウルスと
ティラノサウルス、
同じじゃん!!」
という内容です。
もうちょっとくわしくお話ししますね。
前頭骨を比べてみた
おでこの骨、
前頭骨を
タルボサウルスとティラノサウルスで
比べてみたんです。
これ、です。
論文には
「幅と深さは成長とともに広がる」
と書いている一方で、
「長さは成長とともに短くなる」
とも書いてありました。
この傾向が
ティラノサウルス・レックスと全く同じ
だと報告しています。
まだまだある共通点
論文はさらに続けます。
「タルボサウルスの前頭部の成長変化には、
①骨の厚みの増加
②顎の筋肉付着部の範囲の拡大
③骨の深さの増大が含まれます」
そしてこの傾向は、
ティラノサウルスのみならず、
すべてのティラノサウルス類と同じ
だと言うんです。
さらにこの傾向は
非鳥類獣脚類で広く見られるそう。
何が言いたいか
と言うと
「これからはタルボサウルスでしょ。」
タルボサウルスが熱い理由
①保存状態の
とてもよい全身骨格が多数発見されるから
②モンゴル、ゴビ砂漠のおかげで
非常にめずらしい
子どもの化石まで調べられるから
ティラノサウルスでなくてよい理由
①タルボサウルスの成長過程が
ティラノサウルス類のそれとほぼ同じだから
②タルボサウルスの発掘数が多いから
というわけで、
わたくし、konは、
「次の時代は、
ティラノサウルスよりもタルボサウルスが、
次のジュラシックパークを作る」
と考えております。